タレッジョ
タレッジョは、北イタリアのポー川流域にあるロンバルティア地方で生産されているDOP指定のチーズである。名称は原産地のタレッジョ渓谷に由来している。
ウォッシュタイプのチーズであるため特有の強い匂いを有するものの、穏やかな口当たりと軽い酸味を持つ食べやすいチーズである。イタリアのチーズには珍しい平たい正方形をしている。これはチーズの原産地が険しい渓谷であったため運搬時に効率よく積載する必要があり正方形に整形されたと言われている。外皮はピンク色からオレンジ色であるが、熟成したものでは茶色がかった色になりアオカビが付くこともある。
5、6世紀頃からアルプスの遊牧民が作っていたストラッキーノと呼ばれるチーズを起源に持つ古いチーズであり、10世紀頃には既に作られていたとされているが、この伝統的なチーズにタレッジョという名前がつけられ工場生産されるようになったのが第一次世界大戦の後のことであるため、比較的新しいチーズであるともされている。
Taleggio
Taleggio is a semisoft, washed-rind, smear-ripened Italian cheese that is named after Val Taleggio. The cheese has a thin crust and a strong aroma, but its flavour is comparatively mild with an unusual fruity tang.
Taleggio and similar cheeses have been around since Roman times. The cheese was solely produced in the Val Taleggio until the late 1800s, when some production moved to the Lombardy plain to the south.
The production takes place every autumn and winter. First, acidified milk is mixed with rennet taken from milk calves. The cheese is set on wooden shelves in chambers, sometimes in caves as per tradition, and matures within six to ten weeks. It is washed once a week with a seawater sponge to prevent mould growth and to form an orange or rose crust.